テレビ「題名のない音楽会」は先頃亡くなられた羽田健太郎さんの追悼番組でした。
身内でも友達でもないのに自分でも驚くほど泣いてしまいました。
悲しいからと言うよりも感動が大きかったです。
クラッシックとジャズを融合させた代表曲として「ラプソディー・イン・ブルー」、
ピアノトリオで「花のワルツ」、そしてほんの3月前のミッシェルルグラン氏との競演。
まさに私がもう一度聴きたかった曲ばかり。素晴らしい演奏でした。
58歳とはあまりにも早い死・・・と思っていましたが、
今日の番組を見て、人生大切なのは長さだけではないのではないかと思いました。
あれほど人の心を打つ演奏をし、
そして憧れのルグラン氏との演奏中に見せた至福の表情、
なんと充実した一生だったのでしょう。
プレッシャーからアルコールを取りすぎそれが病気の元になったように聞いていますが、
お幸せでしたね羽田さん。
毎週楽しみにしていた日曜朝9時。
命あるものへの愛しさと、充実したいい時間を過ごしたいという思いを、
羽田さんのピアノが呼び起こしてくれた30分でした。