今日もブログ日和

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2022年10月に読んだ本

今月は少なめでしたが、よい本に何冊も出会えました。

図書館司書さんたちの本への愛にあふれる「100万回死んだねこ」、作る側の本へのつきぬ好奇心を面白おかしく綴った「その本は」。高齢者の心の片隅にちょこっととどめておこうかなと思う本2冊。そしておなじみ宮部みゆきさん・吉田篤弘さん。吉田篤弘ワールドにはまると脱出困難になる~。ダメダメ、まだまだ順番待ちの本は多数!時は読書週間!友達たちには「あなたは1年中『読書週間』」と言われていますが・・

「キーウの月」できたのはずっと昔ですが、今回の再販収入はウクライナのお役に立つそうです。理不尽な戦が1日も早く終わりますように。


読んだ本の数:8

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
「100万回死んだねこ」と思っていたのはまさに私だった。「僕ちゃん」「下町のロボット」「ソロモンの秘宝」「先生が好きな等式」「蚊にピアス」「ゴリラ爺さん」雑誌「ぶるる」、もうどれもおかしくて、しかしいかにも覚え間違いそうなものばかり。福井県立図書館の司書さんたちの、愛情溢れるコメントがまた嬉しい。間違いを描いたイラストもかわいい!表紙裏に今はあまり見ない懐かしい貸し出しカードが挟まっていて「なに?」と思ったが、その遊び心も素敵。本好きには本当に楽しい1冊。福井県立図書館あっぱれ!
読了日:10月03日 著者:福井県立図書館

 

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)一切なりゆき 樹木希林のことば
独特なものの見方を持ち、強く生きてきた樹木希林さん。その生き方を真似することは到底できないが、ああ!そういう考え方もあるよねと納得できることがそこここに。也哉子さんの挨拶の中「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」を希林さんの遺言として覚えておきたい。「あんたになんか言った覚えないけど」とにらまれるかもしれないが。
読了日:10月07日 著者:樹木 希林


70代で死ぬ人、80代でも元気な人(マガジンハウス新書) (マガジンハウス新書 3)70代で死ぬ人、80代でも元気な人
著書も多く、テレビなどでもよく見かける和田秀樹先生。主張が一貫しているのは当然のことだろう。先日見た「徹子の部屋」で語られた高齢者に大事なことは、生活に変化を・肉を食べる・我慢しない・残存能力を生かす。本はその復習という感じ。ようするに自由に楽しくということだろう。この読書メーターも思えばアウトプットのひとつ。樹木希林さんの言葉を借りて、病を「そう来たか」と受け止める。そうありたい。
読了日:10月08日 著者:和田秀樹


その本はその本は
図書館に予約していたが、書店で見てこれは手元に置いてゆっくり読みたい本と思い購入。古書を思わせるヨゴレやシミ、焼け焦げまである装丁にまず惹かれた。内容ごとに字体が様々なのも興味深い。王様の依頼で「珍しい本」を集めに出かけたヨシタケシンスケさんと又吉直樹さん。よくぞそんな発想をと思い笑いながら読んでいったが、第6夜の「父」の話、第7夜の「竹内春」の話では、胸にせまるものがあった。本好きにはニヤニヤと納得の、そしてますます本が好きになりそうな内容。きっと、再読したくなる。やはり、買ってよかった。
読了日:10月09日 著者:ヨシタケシンスケ,又吉直樹


キーウの月 (講談社の翻訳絵本)キーウの月
キーウの月も、私たちが見上げる日本の月も、そしてロシアの人々が見上げる月も同じ月。月の光は「パスポートなしで旅をします」。国の境など関係ない。ましてや自国を広げようなんて、月はどんな思いで見ているのか。1日も早い平和を!
読了日:10月15日 著者:ジャンニ・ロダーリ,ベアトリーチェ・アレマーニャ


くろくろ
黒い子犬が「あいたい!」「あいたい!」と思いを募らせて、やっと会えたのは白い子猫。飛び付いてじゃれあう2匹の「うれしい!」が伝わってくる最後に、理屈なしでにっこりしてしまった。
読了日:10月16日 著者:きくち ちき


子宝船 きたきた捕物帖(二)子宝船 きたきた捕物帖(二)
きたきた捕物帖の第2巻。「いなり寿司屋の親父」の正体は今回もまだわからずじまいだが、「おでこ」の登場のうれしいこと!「弓之助」は長崎で学者になったとのこと、2人の少年たちとの再会が果たせるとは!懐かしい茂七親分の名前まで!「ぼんくら」「日暮し」「おまえさん」のシリーズを再読したくなった。江戸深川界隈の温かい人々の中で、北一はゆっくり成長して行く。
読了日:10月22日 著者:宮部 みゆき


それでも世界は回っている 2それでも世界は回っている 2
愛しい本をついに読み終えてしまった。残念!ジャン叔父さんの死生観がいい。愛犬「終列車」が息を引き取るとき「時間よとまってくれ」「地球よとまってくれ」と思ったが「それでも世界は回っている」「俺の中で生き続けているからだ」「俺が死んだあとも思ってくれる誰かの中で俺は生きている」。素敵に突拍子ないジャン叔父さんと、インク探しの旅をするオリオ少年は大きく成長することだろう。次々登場する人物の姿をあれこれ想像した直後に、答え合わせのようなイラストがあるのも嬉しい。続く3でいよいよ「6番目のブルー」に会えるのか?
読了日:10月29日 著者:吉田篤弘