今日もブログ日和

犬・本・料理大好き!節約しながらエンジョイシニアライフ♪

ツナグ

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映画「ツナグ」を見てきました。
原作のイメージを崩さずに美しく丁寧に色彩を施した、そんな感じの映画でした。
配役に無理がなく(樹木希林さん・八千草薫さんが特にいい!)、
穏やな優しい気持ちになれる映画です。
 
ストーリーとは別に希林おばあちゃんの台所と、
そこで作られる料理が魅力的でした。
孫の歩美を思う愛情と滋養がいっぱい!
 
それからおばあちゃんが暗誦してしばしば口にする詩が素敵。
これから覚えておきたい(実は母に聞かせたい)老境の過ごし方の理想。
ヘルマン・ホイヴェルス著「人生の秋に」の中の「最上のわざ」という詩です。
この映画の効果で最近重版されているとか・・・・
忘れないように記しておきます。
 
 
最上のわざ

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、
親切で柔和であること。

老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。
おのれをこの世につなぐ鎖を少しずつ外ずしていくのは、
真にえらい仕事。
こうして何もできなくなれば、
それを謙虚に承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。
手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。

すべてをなし終えたら、
臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。