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「自衛隊だけが撮った0311」

昨夜、大震災時の自衛隊の記録映像のテレビ番組を見ました。
地震津波の映像に本当に背筋が寒くなり恐ろしかったのと同時に、
自衛隊員のわが身の安全をも省みぬ献身的な活動に驚き頭が下がりました。
 
津波に飲まれおぼれる人々を、ひとりで18人も救った自衛官
視界もままならず火の手が迫る学校屋上へ救助に向かうヘリコプター操縦士。
原発の上空、あるいは建屋前で消火に勤める自衛隊消防部員たち。
列挙したらきりがありません。
 
また、「人」と「自衛官」の狭間の苦悩が胸を打ちました。
中でも、たぶん中間の地位の隊員が
「妻子が被害に合っている隊員をそちら方面へ行かせてください。」と頼むのに対し、
本部長が「気持ちはわかるが行ってどうする!避難所を回って時間を費やすのか!?」
と許可を下さない緊迫した会話。
それぞれの立場でどんなにか辛かったことかと思います。
 
また、女性自衛官の、「勤務を優先して、
家にいる子供たちをあきらめなければいけないのだなと、一瞬思いました。」
という言葉には胸が詰まりました。
 
行方不明者の捜索に当たって、
指揮官の「遺体を見たことがあるか?」と言う問いに、
8割の隊員がまったく経験がないと言う答えだったそうです。
入隊したばかりの若い隊員の顔を見て涙が出ました。
どんなにか厳しい衝撃と苦痛の多い作業だったことでしょう。
 
私たちと同じ生身の人間である自衛隊員の限界を超えた働き、
まだまだ振り返り賞賛する時期には来ていませんが、
いつか皆で感謝の気持ちを伝えなければ・・・。
職業に対するプロ意識の欠如がうかがえる事故が多いこのごろ、
自衛隊の活動は見事でした。
一般人にもするべきことがあるのではと、身の引き締まる思いでした。