1品の珍味につき3ページ、著者のおいしそうなイラスト付き小説集。
68種の珍味に、68編のお話。正味2ページの本当に短い小説です。
しかしそこには珍味と酒を小道具に、
珍味に負けないくらい奥深い味のあるドラマが描かれています。
後になってからじわ~っと口に広がってくるような、
いつまでもその味を残しておきたいような、絶妙な味わいです。
好物の「くさや」「たたみいわし」「ふきみそ」・・・ああ、食べたい!
「とうふよう」をはじめ、まだ食したことのないたくさんの珍味。
死ぬまでに全部食べてやる!とひそかに誓う私でした。