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36年前の手紙

実家の母から封書が届き、開けてみると1枚の絵ハガキが入っていました。
長野県の鹿教湯温泉にあるリハビリ病院で父が私宛に書いたものでした。
母が父の机を整理していたら出てきたとのこと、切手も貼らず投函されなかった絵葉書でした。

1982年4月父は脳梗塞で倒れました。
夫が交通事故で大けがを負い、それを見舞ってくれてから2週間後のことでした。
本人たちはもちろん、それぞれに突然の夫の入院で母も私も必死の毎日でした。
父は、右半身が不自由になり、鹿教湯温泉でリハビリに励んでいました。
リハビリの成果か、不自由な右手で書いたにしてはしっかりした字が書いてありました。

3か月の入院と1か月の家庭での療養を終え、間もなく職場に復帰する夫を気遣い、
まだ1歳半だった長男のことを思い、娘にあてて不自由な手で書いた絵葉書でした。
「切手がなかったのかしら」と母は言いますが、投函されずに残っていました。
それから23年、病との長い付き合いで13年前に79歳で父は亡くなりました。
あまり仲良しとは言えなかった父娘でしたが、もっと優しくしてあげればよかった。
長野の淋しい山奥の温泉病院で、ひとりリハビリに励む父に、
せめて手紙を出してあげればよかったと、今さらのように思いました。
1度見舞いに行ったのですが、懸命にリハビリに励む姿に涙が出ました。
家族からの手紙が届けば、いっそう励みになったことでしょうに。

孝行したいときに親はなし…とはよく言ったものです。
だから、今のうちに母に、と思います。
4月に主婦の座をバトンタッチした義妹がひざの手術で急遽入院。
「楽をした後の復帰は大変!」と言いながら母はがんばっています。
明日、手伝いに行きたいなぁ!台風、来るのだろうなぁ?