継母の乙美さんが亡くなった熱田家に
突然現れたガングロ黄色い髪のイモちゃん。
茫然自失の父と、結婚生活が壊れそうで帰って来た継子の百合っち。
イモちゃんは、４９日まで残された家族の世話をすることと、
そして４９日の大宴会を乙美さんから頼まれたと二人に告げます。
乙美さんの残したカードには料理のレシピだけでなく、
掃除の仕方や美容健康のことなど、
様々な生きるヒントが残されていました。
おいしいお料理に力づけられながら、
再生に向かってゆっくり歩み始める父と娘。
さりげない優しさあふれるいいお話でした。
一気に読んでしまいました。さわやかな読後感。
お勧め通りでした。（コッコさん）
実は昨日、夫とケンカしまして・・・
もとい、我が家に夫婦喧嘩はあり得ません。
常に、私ひとりが腹を立て、夫はそれが鎮まるのを待つばかり。
原因もこれまたハンで押したように同じ。
「しゃべってよ～！」です。
十代の終わり、ペラペラと楽しげにしゃべる私に夫は惹かれ、
おっとり穏やかにみんなの話を聞いてくれる夫に、
私は惹かれたのでしょう、たぶん。
でも４０年近い年月がたつと・・・
「もっとしゃべってよ～！」
「・・・・」（何を？なんで？だ、だれが？エッ！オレが？しゃべる！）
のくり返し。
中村メイ子さんが寡黙な夫の神津善行さんに、
結婚以来一番たくさんかけている言葉は、
「怒ってるの？」だそうです。
女優の藤田弓子さんも同じようなことを言っていました。
どちらさまもお互い自分にないものに惹かれた結果かな？
「４９日のレシピ」を読んで、
あっ！私もカードを残しておこうかな。夫が困らないように。
ふと、そんなことを思いました。
私はこの先、まだまだ何回もキレるとは思いますが・・・。(^^ゞ
（しかも、実はいまだにふくれっつらのフグ提灯。）
伊吹有喜さんの「風待ちのひと」も読んでみようかと思いました。
