半年前の12月7日、朝9時に手術が始まり8時間、
今頃はまだ全身麻酔の中でした。
「平衡感覚が戻るまで半年くらい」と医師には言われていました。
さて、今日、半年たって・・これから半年後の術後1年に備えて記録します。
「元気?」と聞かれれば、「元気!」と答えます。
「大丈夫?」と聞かれれば「大丈夫!」と答えます。
笑顔でピースマークやガッツポーズなどしたりして・・。それは嘘ではありません。
辞めるつもりだった仕事にも4月半ばから復帰したし、普通に暮らしています。
でも、やはりちょっと違うかな。
手術で失ったもの、不調が残っているものは、
まず右耳の聴力を失い、右半分の味覚がありません。
周りの人は皆、全く感じないと言いますが、口が回りにくいと本人は感じています。
全く普通に話せるけれど、早口言葉はちょっとムリかも。
ふらついて危ないことはありませんが、平衡感覚は完全ではないです。
家や職場では全く問題がないけれど、広い場所、暗い場所、
人の多い場所などではフワ~ッとしてしまいます。
それからちょっとした段差や階段を下りるのが怖い。
この時期だけれど、手すりをつかんだり離したりして階段を下ります。
右耳が聴こえないので、音がどこから聞こえてくるのかがわかりません。
スーパーなど人も音も多い場所では、本当はパニック状態なのだけど、
我慢して平気な振りをしています。夫がそばにいてくれて助かります。
今はコロナのせいで出かけませんが、以前のように新宿駅や東京駅の雑踏を抜けて
ひとりで友人たちに会いに行かれるのでしょうか?
味覚は手術直後のように食べることが辛いということはありませんが、
実は味はよくはわかっていないです。調理したものは夫に味をみてもらっています。
でも、以前ほどではないものの食への関心は薄れないし、
時々「おいしい!」と思うことがあります。
先日、鶏肉に刻んだナッツを衣にしてバターで焼いたらとてもおいしかった!
匂いです。「おいしい」は嗅覚と味覚の合体したものと改めて気づきました。
それから「走れるかな?」とケイの散歩のときにグランドを走ってみるのですが、
どうも前のようには走れないです。なんだかヒョコヒョコと動きが遅い。
歩き方も、夫は「もう変ではない」と言ってくれますがやはり遅い。
以前の私は、不遜ながら「私に任せて!」というタイプだったと思います。
先日、ホタルを見に行ったとき、暗闇+段差でお嫁さんに手を引いてもらいました。
「お世話する」側から「お世話される」側への移行かなとちょっと思いました。
以上、術後半年の記録です。
これからも安全確保で急がず落ち着いて!気持ちは前向きです。