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「千の風になって」「青春とは」 新井満訳

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先日、「千の風になって」の記事をnarinattaさんのブログで拝見して心癒されました。

私も父が亡くなったときに友人からいただいたっけと本箱を探したら、一緒に出てきました。

千の風になって」と同じく新井満さんの訳で、これは自分で買った「青春とは」。

千の風になって」は作者不明ですが、「青春とは」はサムエル・ウルマンの詩です。




私のお墓の前で 泣かないでください

そこに私はいません 眠ってなんかいません

千の風に 千の風になって

あの大きな空を 吹きわたっています




こんこんとわき出る 泉のように

あなたの精神は 今日も新鮮だろうか

いきいきしているだろうか

・・・・・・・

歳を重ねただけで 人は老いない

夢を失ったとき はじめて老いる

・・・・・・・

苦悩 恐怖 自己嫌悪

それらは精神をしぼませ ごみくずに変えてしまう


誰にとっても大切なもの それは感動する心

次は何が起こるのだろうかと

目を輝かせる 子供のような好奇心

胸をときめかせ 未知の人生に挑戦する喜び


さあ 眼を閉じて思い浮かべてみよう

あなたの心の中にある 無線基地

青空高くそびえ立つ たくさんの光輝くアンテナ


アンテナは受信するだろう

偉大な人々からのメッセージ

崇高な大自然からのメッセージ

世界がどんなに美しく 驚きにみちているか

生きることがどんなに素晴らしいか


青春とは 真の青春とは

若き肉体のなかにあるのではなく

若き精神のなかにこそある




早春の頃から、自分自身の失速感にさいなまれていました。

今にして思えばそれまでの16、7年が順風満帆すぎたのでしょう。

ちょうどジョンが我が家にやって来た頃からの16,7年。

不遜ながら、風を切って飛ぶジャンプ選手の姿を自分と重ね合わせていました。

まだ失速しない。まだ着地しない。着地だってきれいなテレマークを決めてやるわ!

と無駄に力んで意気込んでいたように思います。


突然感じ始めた自分の能力・気力そして職業人としての失速感。

それを慰めてくれるのはジョンでした。

そのジョンを失って、茫然自失の1週間、むしろかえって涙が増した次の1週間。

そして、昨日は「ふたなのか」。なぜか安らぎを感じます。

出られなかった「ジョンがいない庭」が「ジョンを感じる庭」になりました。

風になったのかな。ここにいるのかな。そんな気がします。


サムエル・ウルマンの詩の通り、謙虚な気持ちになってアンテナをのばせば、

周りの人々や自然からののメッセージも感じます。

これから歳を重ねて、ジャンプの飛形は変わるかもしれないけれど、

「夢」などというだいそれたものではないかもしれないけれど、

無線基地のアンテナは、さびつかせずに空に向かってのばしていたいと思います。