３月まで塾に来ていた高校１年生のまりちゃんに会いました。
なんと背中にはエレキギターのケースを担いでいました。
軽音楽部に入ったそうです。
まりちゃんが塾に来たのは４年生になるとき、
不登校だったのが少しずつ登校できるようになりかけたところで、
授業に出ていなかったために、特に算数に付いていけないということでした。
元々賢い子だったのですぐに勉強は追いつきましたが、情緒不安定な言動はしばらく見られました。
しかし徐々に友達にもなじみ、だれよりも「塾大好き」な子になりました。
学校を休むことはあっても、６年間彼女は１回も塾を休みませんでした。
中学生になるころにはイキイキした、愉快でステキな女の子になりました。
不登校の原因のひとつでもあったと思われるのが、彼女の指でした。
右手薬指の第１間接から先を事故で失っていました。小学生の頃は手を隠そうとしていました。
中学の時は美術部に籍を置き、もう手を隠すこともなく絵を描いていました。
そのまりちゃんがギターを始めたのです。そう、ピックを使えばいいんだもの！
ステージに立つ日は絶対に聴きに行く約束をして別れました。
彼女の成長と勇気に、心がポカポカしてきました。
