役所広司さんがカンヌで男優賞を受賞した「パーフェクト・デイズ」を見てきました。
都内のトイレ掃除を生業とする平山。小さな植物の世話をし、古本を読み、
6,70年代の音楽を聴く日々を繰り返しています。
彼のこれまでの人生は、観客の想像に委ねられ淡々と毎日が描かれます。
その中でふれあう人々、行き交う人々を脇に配しながら、彼の毎日は変わりません。
しかし、風に揺れる木漏れ日が一瞬一瞬姿を変えるように、
同じ日はない。代わりばえのない1日1日がパーフェクト・デイズである・・
そんな風に受け取りましたが、受け取る側次第です。
人によっては、退屈な映画として評価は低いかもしれません。
客席は、最近の映画館としてはずいぶん埋まっていました。
しかも、嬉しいことにエンドロールが終わるまで立ち上がる、
いえ、身動きすらする人が全くいなかったこと。
「感動」というのではなくしみじみとした余韻に浸っている。
そういう空気でした。心地よい一体感を感じました。
「これでいいのだ~」そんな歌が頭の中に聞こえてきそうです。
いや、それより、映画中流れる懐かしい曲がよかったです。
オーティス・レデイング「ドック・オブ・ザ・ベイ」いいなぁ!
アニマルズ「朝日の当たる家」石川さゆりさんの歌もなかなか!
夫のマグカップが割れてしまったので、映画の前に買ってきました。
ついでに、私のも。有田焼で軽くて気に入りました。
映画を見ながら食べるのはイヤだけれど、映画館のポップコーン、
いい匂いでおいしいのよね~と帰りに買ってミルクティーとでおやつにしました。