今日もブログ日和

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知らなかった!

お盆には行かれなかったので、今日、東京の実家を訪ね祖父母と父にお線香をあげてきた。
映画「この世界の片隅に」を見に行くと言うと、母はすでに見て、「よかった!」という。
上映館も少ないのに情報収集力と行動力にちょっとビックリ。
ついでに母に戦争中の話を聞いた。知らなかったことばかりで驚いた。

父は16歳で志願して出兵、それは知っていたのだけど、
「ずっと日本にいたんでしょ?」と聞くと、なんと3年間北朝鮮に行っていたという。
「飛んでいる飛行機の中で修理したんだ」と自慢していたのは覚えていたけれど、北朝鮮とは!
確かに器用で何でも作ってしまう父だったが、あの北朝鮮にいたとは!

東京大空襲で焼け出された母は、まさに火の海の中、恐ろしい思いをしたようだ。
不幸中の幸いは、翌日引っ越しの予定でそれまで住んでいた家は全焼したが、
引っ越し先の家は免れたここと。
引っ越すばかりで荷造した家財道具をすべてなくしたが雨風しのぐ家があった。
空っぽの家で、親戚からわけてもらった鍋ひとつから暮らしが始まったという。

驚いたことに母の3つ上の兄は学徒動員で中島飛行機で働いていたという。
中島飛行機と言えば、東京大空襲の一番の目標地点。
焼夷弾がどこよりも大量に雨あられのように降った場所。
夜の空襲だったので伯父は家に帰っていたが、もし昼間だったら・・・

父は20歳で、母は14歳で終戦を迎えた。
それから、8年後、私が生まれた。
奇跡のような命、と改めて思う。