箱根
箱根に遊びに行ったわけではないのですが・・・
夫の祖父の33回忌でした。お寺で法事を済ませた後、旅館で会食。
義父母は今は廃業しましたが親戚は旅館が多く、
法事の後は親戚の旅館の中のどこかでお世話になることが多いです。
今日は山の中の1軒宿、これぞ温泉!という感じの素敵にひなびた宿です。
写真は、部屋に付いている内風呂と露天風呂。
こちらは男性陣が入り、私たちは大風呂に入りました。
かなり熱めで温泉成分のとても濃いお湯で、体の芯から温まり心地よかったです。
その後、暖炉で薪が赤々と燃えるロビーでいただいたコーヒーもおいしかった!
写真の順番が逆ですが、最初にこのお食事をいただきました。
女将が「いい板場をそろえています。」と言われるだけのことはあり、
どれも手が込んでいて素晴らしいお料理でした。
優しい味付けに義妹たちとも「なんだか幸せで優しい気持ちになるわね!」と話しました。
こんなお宿に友達たちと泊まりたいなと思いますが、ちょっと不可能な金額です。
お客様でいらしていた、これも老舗旅館の大女将である本家のおばさま(80代後半)のお話。
「昔のお客様はお嫌いなものは残されました。
今は、『○○と○○は食べませんので…』と着くなりおっしゃる方も多く、
別なお料理をご用意しなければならないので板場も苦労します。
お客様も変わられましたね。」と穏やかに苦笑していました。
ここはさらに私たちには手の届かない高級な宿ですが、
そういうところのお客様でもそうなのかと驚きました。
いつもいいお話をしてくださるご住職のお話。
「50を過ぎればいつ死んでもおかしくはないのです。
それと同時に『余生』などというものはありません。
最後の時まで自分はいかに生きるのか今日のような法事を機会に考えてみてください。」
本当に。
パート先の悪い風に飲み込まれそうだったここ数日。
足場を立て直す、いい日曜日になりました。
ご先祖様に感謝。