私の好きなものに我が家の窓から見える景色がある。
東の窓からは丹沢山系、西の窓からは箱根明神ヶ岳。
ところがこの西の窓からの眺めがちょっと危ない。
西側の空き地が宅地となり分譲される。
今、その準備中で道路と側溝の工事中。
我が家との間に水路があるので建物が接近することはないだろうが、
山や空の見え具合は悪くなるのだろうな。贅沢な話だが残念。
もう一つ好きなもの。
「クラフト・エヴィング商會」というグラフィック・ユニットの出版物。
11冊プラス3冊(別名義で出版)の著作は全て持っている。
好きすぎて、単行本・文庫両方そろえているものも数冊。
ここで新たに単行本が2冊増えた。(写真の上2つ)
やはり大きいものは豪華でわかりやすくていい。
「じつは、わたくしこういうものです」
「らくだこぶ書房21世紀古書目録」
「ないもの、あります」
説明しにくいが、大人のファンタジー。
といっても「ファンタジー」の言葉から浮かぶ甘ったるいものでなく、
「それホント?ウソ?」と迷うほど精巧度が高く大真面目にふざけている。
すべて品のよいユーモアに溢れ、どこか温かく優しい。
実際にはない職業や、言葉はあるが実存しない物を見事に作り出し写真で収める。
たとえば「左うちわ」「おかんむり」「先輩風」「堪忍袋」「助け船」・・
また、遠い未来に出版されたという想定で、
21世紀に出版された(されるであろう)様々な書物を紹介する。
現実的な人には「なに、それ?」だが、妄想好きの人はすんなり入り込める世界。
楽しく読み終えた後には、なんだかパワーアップして現実に戻れるような・・
「私の棺に入れてね」と子供たちに言ってある。
いつか来る人生最後の旅は、クスッと笑いながら行くつもりだ。
職場では、先日のコロナに続きインフルエンザの人が出て、
今日も私は臨時出勤。私の職場、意外と年寄りが強いかも・・