箱根の風評被害が気になり、テレビで泣いていた経営者の顔も思い出し、
夫も私も休みだったので箱根に行ってきました。
さすがに大涌谷近辺は行かれませんでしたが湯本の温泉に。
だれもいません。お土産の商店街も人はまばらです。
雨の平日とはいえ、いつもならありえないことです。
人気のカステラ饅頭のお店にも立ち寄りました。
いつもは人だかりができ、焼きあがるのを待つようなのに、ここにもだれもいません。
いつもなら観光客の目を惹きつける店頭のクルクル回る機械を見て驚きました。
生地も餡も入っていない、からの状態で淋しげに回っていました。
所在なく鉄板の上に生地をポトリとひとつだけたらして、
小さなホットケーキのようなものを焼いていたお兄さんが無言で私にくれました。
「ありがとう」と言っていただいたら甘くておいしかったけれどなんだか切ない味でした。
すでに焼いてあったカステラ饅頭を５５個買って帰り、ご近所に配りました。
何かできないかと出かけてきましたが、温泉でも土産物店でも、
「がんばって」の声は心の中でしか出せませんでした。
