うっかり忘れていて昨日飾ったお雛様。
実家に置いてきた7段飾りのお雛様たちは今年も箱の中だろうか。
初めての内孫を喜んで、雛人形を買いにいった祖父。
いつもいっしょに雛人形を飾った祖母は22歳までかわいがってくれたっけ。
早春の日差しの中、祖母と静かに過ごした時間を思い出す。
思えば幸せな子供時代。
それが普通、当たり前のことと思っていたが、そうでないことが今はよくわかる。
そんな幸せな子供時代を与えてくれた一人、長野の伯母が亡くなった。97歳。
同い年の従姉妹がいることもあり、夏も冬も長野の子どもになって楽しく過ごした。
東京育ちで、祖父母も東京の私が、貴重な経験ができたのは優しい伯母のおかげ。
明後日、葬儀に参列し、伯母に感謝と別れの言葉を告げてこようと思う。