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「ザ・ムーン」

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「ザ・ムーン」を見てきました。
1960年代のアポロ計画の実録映画です。
今は70代になった宇宙飛行士たち。
たった12人しかいない「月に立った男たち」が登場人物です。

大興奮でした!楽しかった!うれしかった!
もう一度見たいです。DVDになったら買いたいと思います。
打ち上げの轟音、月面の様子、地球の様子、
これまでにテレビで見たのとは比べ物にならない臨場感でした。

アポロ計画」それはケネディ大統領の
「60年代に人類を月に」という公約の実行にすぎなかったのか・・・
旧ソ連との競争という意味しかなかったのか・・・
そんな思いも頭をよぎりましたが宇宙飛行士たちの含蓄ある言葉と、
なにより本当に楽しげな語り口にそれはたちまち否定されました。

飛行士の一人が言っていました。
ミッション後に世界中をまわってビックリした。
アメリカはやりましたね。」でなく「我々はやりましたね。」とみんな言って迎えてくれた。
みんな「WE」と言うんだ、ととてもうれしそうに。
アメリカはもとより、世界がアポロに夢を重ね気分が高揚していたのだと思います。

楽しそうなおしゃべりの中の哲学者のように達観した深遠な言葉。
宝石箱のような名言の数々を、とてもうまく伝えることはできません。

ところが、映画を見終わって家に帰ると、始まっていましたもう一つのお楽しみ。
手塚治虫さんの没後20年の記念番組。
手塚さんの言葉の中に宇宙飛行士と同じ言葉が出てきたのです。
「もろい地球」という言葉。

もろい地球に本当に偶然、生を受けた幸せ。
だから、人類だけでなくすべての生物の命を大切に愛する心を
失うような子供になってはいけません。
手塚さんは亡くなる直前の講演でそう話していました。
宇宙飛行士たちも「私たちは宇宙の分子のひとつ」「地球に生まれたしあわせ」と。
手塚さんの笑顔と、宇宙飛行士たちの笑顔も似ているようでした。同じ目でした。

私の情操教育をしてくれた「鉄腕アトム」の生みの親、手塚治虫さん。
星や宇宙への関心を深め、胸を高鳴らせてくれたアポロの飛行士たち。
そうそう、英語の道に進もうかと思ったきっかけも、
同時通訳者西山千さんの「こちらヒューストン」だったと思います。
かつて感じていた熱いものが、再び体の底から湧き上がってくるような1日でした。

夕方、散歩に行くとまん丸な月が昇っていました。