今日もブログ日和

犬・本・料理大好き!節約しながらエンジョイシニアライフ♪

2018年12月に読んだ本

読んだ本の数:7
読んだページ数:1794


おるもすとおるもすと感想
そっと手に取り撫でたくなるような美しい装丁。吉田篤弘さんらしいふわっ~とした浮遊感の感じられる1冊だった。「ほとんど終わっているけれど終わっていない。」そうかもしれない。活版印刷所の所長のように、淡々と。
読了日:12月02日 著者:
吉田 篤弘





寄席品川清州亭 (集英社文庫)寄席品川清州亭 (集英社文庫)感想
幕末の品川、落語好きな大工の棟梁秀八が開いた寄席清州亭。落語好きにとっては嬉しい本に出会えた。江戸ものの舞台となることの多い神田深川などではなく、品川が舞台というのも興味深い。江戸へ出入りする旅人の仕切りの場でもあった品川。徒歩で日本橋から東海道を辿ったときの、高輪大木戸での感慨も思い出す。歌丸師匠と重なってしまう天狗師匠、そしてその不肖の息子木霊のこれからも気にかかるので、さっそく続編へ。
読了日:12月10日 著者:
奥山 景布子



宮部みゆき 全一冊宮部みゆき 全一冊感想
水引のかかった真っ白い表紙を開くと、今度は真っ赤な中表紙。作家生活30周年にまずは「おめでとう!」と言いたくなった。まだまだ頭に描いている構想はふんだんにある模様、現代ものも時代ものも両方続けていきたいとも。そんな宮部さんのことばがうれしい。CDの宮部さんの声も優しく心地よかった。続きがとても気になるが。図書館で借りた本だが、購入して手元に置きたい気もして迷っている。とりあえず未読の本を購入してきた。
読了日:12月16日 著者:
宮部 みゆき



大家さんと僕大家さんと僕感想
大家さんと矢部さんの日常、いいなぁ!ときどき、というか、かなり多くの場面で検討違いではあるけれど、相手のことをおもんばかるふたりの言葉もほほえましく優しい。時代遅れでも、派手さはなくても、こんな毎日もいいだろうな。2階の空いている部屋、貸そうかしら?まぁ、私は大家さんのようには絶対なれないし、矢部さんのような人もいないだろうけど。
読了日:12月21日 著者:
矢部 太郎




鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫)鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫)感想
23年前に書かれた宮部みゆき作品。超能力を持った3人の女性の心情が痛々しい。「朽ちていくまで」の智子さん、いつか家族を作り幸せになってほしい。「鳩笛草」の貴子さん、超能力が消えても刑事を続けられるはず。とにかく、体調が良くなるように・・と、非現実的なSF作品内の人物に親近感と愛着を抱かせるのは、宮部みゆきのなせる技か。面白かった。
読了日:12月22日 著者:
宮部 みゆき




ダ・ヴィンチ 2019年1月号ダ・ヴィンチ 2019年1月号感想
どのランキングやコーナーも興味深く、読みたい本が増えてしまった。とりあえず、図書館にある本はどっさり予約した。順番待ちの数が半端ではないが。好きな作家のベスト40、入っていなかったあの方やこの方はどのへんにいるのやらと気にかかる。
読了日:12月28日 著者:





すててこ 寄席品川清洲亭 二 (集英社文庫)すててこ 寄席品川清洲亭 二 (集英社文庫)感想
清洲亭シリーズ1作目を読んだときに「よい作家に出会えた」と思ったが、2作目でいっそうその感が深まった。次々訪れる困難にめげずがんばる秀八おえいの夫婦はもとより、取り巻く品川の人々、そして高座に上がる芸人さんたちが魅力的だ。桃太郎師匠・弁慶師匠の粋な心遣いには惚れ惚れする。大観堂のご隠居や弁良坊先生にも同様に。すっかり物語の舞台に取り込まれてしまった。清吉の成長や新助の過去も大いに気になるので次作が待ち遠しい。
読了日:12月29日 著者:
奥山 景布子