今日もブログ日和

犬・本・料理大好き!節約しながらエンジョイシニアライフ♪

2018年5月に読んだ本

読んだ本の数:4
読んだページ数:1145


卵の緒卵の緒感想
育生君の「母さん」も、七子の「母さん」もできすぎている。第一、育生君も七生君もあまりに感性が豊かで寛容でいい子すぎる。小学生にしておくのは惜しいほど、二人ともいい男!それでも、「まぁ、いいじゃないの。」「優しい時間をありがとう!」そう言いたくなるようなふたつのお話だった。
読了日:05月02日 著者:瀬尾 まいこ



幸福な食卓 (講談社文庫)幸福な食卓 (講談社文庫)感想
どうしようもない自分の心を隠さずに、少しでも楽になれる場所へもっていく、佐和子の家族はむしろ正直な人々なのだと思う。父にひどい言葉をなげつけた佐和子に「かわいそうに。そんなことを言うほど、佐和子は傷ついているんだね。」と言う兄の言葉が切ないが優しい。父・母・兄、それぞれか佐和子の再生を願って心を配るが、兄の彼女小林ヨシコの不器用な励まし、そして大浦君の母・弟の思いもうれしい。幸福な食卓の風景は家ごとに違う。佐和子の家庭は大丈夫。
読了日:05月11日 著者:瀬尾 まいこ


カーテンコール!カーテンコール!感想
落ちこぼれ女子大生たちへの、救済措置となった半年の合宿補修。それぞれの家庭背景が現実にありそうで胸に迫った。角田理事長の言葉はどれも含蓄があり、厳しくも温かく、かつ時に笑いを誘う。「もうだめだと思ったとき逃げ出せる力をつけてほしい」「『助けて』と言える相手を探して」最高のモラトリアムの時を終え、彼女たちの背を理事長のエールが力強く押す。
読了日:05月29日 著者:加納 朋子



ちゃんちゃら (講談社文庫)ちゃんちゃら (講談社文庫)感想
最後の数十ページは息詰まるようだった。玄林の描く理想郷、よくわかるのだけどやはり手段は選ばなければ。最後の最後、お百合ちゃん、よかったね。私も雑木の庭の方が心安らぐような気がする。作庭の場面も含め、映像で見たい作品だった。
読了日:05月30日 著者:朝井 まかて