今日もブログ日和

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2018年1月に読んだ本

読んだ本の数:4
読んだページ数:1159


君たちはどう生きるか (岩波文庫)君たちはどう生きるか (岩波文庫)感想
コペル君の母と叔父を育てた両親に思いをはせた。「後悔の残る経験もいつか自分の背中を押してくれる」とコペル君を励ます母。「立派そうに見える人になるのではなく、胸の底から湧き出る生き生きとした感情に貫かれた立派な行動を」と説く叔父。真理を探求する姿勢や、人を思いやる温かい眼差しを、この姉弟の中に育んだ家庭を覗いてみたい。この本がなぜ今、注目を浴び、多くの人に読まれるのが納得できた。
読了日:01月11日 著者:吉野 源三郎

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)感想
読んでいるのが辛くて、抑えた口元から嗚咽が漏れてきそうな話ばかりだった。小説を読んでいてここまで切なくなるのは、やはり浅田次郎という作家のなせる技なのだと思う。後半の「角筈にて」「うらぼんえ」「ろくでなしのサンタ」「オリオン座からの招待状」には、悲しみの中にも遠くの薄明かりが見えるようで救われた。
読了日:01月20日 著者:浅田 次郎

上野池之端 鱗や繁盛記 (新潮文庫)上野池之端 鱗や繁盛記 (新潮文庫)感想
現実からちょっと逃避して、江戸時代の人情話と美味しそうな料理が満載の世界に浸りたいと思って読み始めた。ところが中盤から雇い主一家の罪深い過去が明るみに出て、仇討を核としたミステリーに。思惑とは違ったが、それはそれで楽しむことができた。お末ちゃん、賢い!そして強い!
読了日:01月27日 著者:西條 奈加

おらおらでひとりいぐもおらおらでひとりいぐも感想
期待が大きすぎたのか、ようやく読み終えたヤレヤレというのが一番の感想。東北弁は魅力的だが、あまりにもその比率が多く、目で追い理解するのに努力を要した。耳で聞いたらもう少し入りやすかったかもしれない。というより、ドラマにしたら良さそうだ。桃子さんは樹木希林市原悦子、はたまた宮本信子か。いつか私も夫に先立たれ、子供たちとも疎遠になり、そんな日が来たらこの本に激しく共感するのかもしれない。
読了日:01月30日 著者:若竹千佐子