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エルが残してくれたもの

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夜明け前に目が覚めてしまいました。
神様がなぜエルと出会わせてくれたのか考えていました。

エルの持って生まれた性格か、あるいはゴールデンレトリバーの性格かもしれませんが、
友好的で穏やかで従順で、なにより人好きでした。
大甘に育ててしまった私たちの育て方の影響も大きかったかもしれませんが、
困ってしまうこともあるほどの人好きな犬でした。エルにとって、すべての人がお友達でした。

散歩で出会う人には、ほぼ全員にあいさつをします。
立ち話をしている人の輪に加わらずに通り過ぎることができませんでした。
子供も大好きで、保育園やグランド、通学路は子供たちと遊べる絶好の場所でした。
とにかく誰にでも寄っていって、お座りをして見上げるのです。
「こんにちは。私、エルです!」って。
私が近寄りたくない、ヤンキーっぽい集団にまで。これまたかわいがってくれました。

動物好きな人はいいのですが、動物に接したことのない人は意味がわからず、
「な、なんですか?」と言われることもありました。
「すみません。『こんにちは』と言っています。」とお詫びをすると、
「あっ!こ、こんにちは!」と緊張してあいさつを返してくださる方もいました。

ある日、体のご不自由なご主人のお散歩をしているご夫婦と出会いました。
いつものように、目の前でお座りをしてごあいさつをするエル。
満面の笑顔のエルの頭にそっと触れてくださったご主人。
奥様は「まぁ!ワンちゃんにこんなにやさしくしてもらったのは初めて!」と、
感極まったように何度も繰り返していました。
ほんのひと時のことですが、なにかお役に立てたのかなと私もうれしくなりました。

エルはそういう子でした。
そういう仕事を命じて神様が地上に降ろしてくださったのだと思います。
そして、我が家にも、私たち夫婦にも、
柔らかい心で人に優しく接するようにというメッセージを届けてくれたのだと思います。

昨夜は長男夫婦が「お母さん、食事の用意ができないのでは」と気遣って、
材料持参で、きのこ鍋を作ってくれました。
エルの優しさが長男夫婦の上にも降り注いでいた気がします。
さぁ、エルに教わった優しさで、堪えている夫を包んであげないと。