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尾根のかなたに

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10月、テレビで続々と新ドラマが始まり、
最近すっかり見なくなった民放のドラマを一応いくつか初回だけ見てみました。
残念ながら2回目以降も見ようと思えるものはなかったけれど。
 
そんな中、前後編の2回だけの放送でしたが、これはよかった!
民放ではなくwowowのドラマでしたが「尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故」。
本は書店で見て少し心惹かれていたのですが、
あえて今になって涙を流したくなかったので手にとれずにいました。
 
しかし、豪華な出演者に思わずドラマを見てみて感動しました。
事故以来、胸のうちを語るのは女性が多く、あまり男性の声は聞かれなかった。
27年の年月が過ぎ、少年だった息子たちが父の年齢になりようやく取材に応じてくれました。
突然、大切な肉親を亡くし、多感な時代を彼らがどのように生きてきたのか。
自身が父親となった今、父親・家族というものをどのようにとらえているのか。
悲しく切ないけれど、同時に力強い再生のドラマでした。
 
取材し本にまとめた著者門田隆正さん、ドラマの若松節朗監督、
悲劇の記録としてだけではなく、震災後の日本人の再生の一助となれば、
そんな彼らの思いが伝わってきました。
ドラマで感動し、今日、本を読んで再び胸が熱くなりました。
著者の人間性と力量を感じました。
 
ドラマは伊勢谷友介さん、玉山鉄二さん、松坂桃李さん、萩原聖人さん、緒形直人さん、
石田ゆり子さん、広末涼子さん、國村隼さん、余貴美子さん、貫地谷しほりさんなどが出演。
子役の濱田龍臣君もすばらしい熱演をしていました。
私の感想ですが、どの役者さんも他のドラマで見るときよりさらによい演技だった気がします。
若松節朗監督、脚本の岡田恵和さんの力も大きかったのだと思います。
絶望の底から立ち直っていく「息子たち」の姿にとても勇気づけられました。
機会がありましたら、ドラマも本もお勧めです。