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犬・本・料理大好き!節約しながらエンジョイシニアライフ♪

「グラン・トリノ」

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タイトルと写真が違いますが・・・
先日、義母と「Flowers」を見てきました。
内容は・・・まぁまぁかな~
昭和初期の家庭のシーンが一番心に残りました。
家族そろっての食事風景。
父親が箸をつけてから家族もそれに従い、父の意見が絶対。
それがすべていいというわけではないのだけど、いいなぁ昔の日本。
親の決めた縁談に戸惑う花嫁に「大切にします」と言葉少なに誓う花婿。
男らしい!(三浦・山口ジュニアでした。)
洋装に下駄をはき縁側で子供を抱く昭和の母の姿は、
若き日の母の姿と重なりました。
 
そして、wowowクリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」を見ました。
派手でも明るくもないけれどいい映画でした。
主人公は妻に先立たれ愛犬と暮らす老人。
この老人が恐ろしく偏屈な頑固ジジイで、
悲惨な戦争体験の影響から他民族への偏見も強く、
近隣の移民の人たちに悪たれをついてばかり。
その最たるものがお隣に越してきたモン族の一家に対してでした。
しかし、その一家の10代の姉弟と知り合い次第に心が解けて行く。
不器用なその過程はほほえましくもありました。
頑固は頑固で通しながら、自分のやり方で愛する人を守ろうとする、
いかにもクリント・イーストウッド監督・主演の作品だと思いました。
エンディングのグラン・トリノが海辺を走るシーン、
音楽が甘く切なく胸にしみました。
 
このごろ自分自身も「頑固おばさん」になってきたように感じ始めています。
「そりゃおかしいだろう!」と声高に言いたいことがいっぱい。
でも、それは洗練されていないかっこ悪い行いのようにも思え、
物分かりいいふりをして口を拭ってしまう。
そんな自分にも腹が立ったり。
 
グラン・トリノ」を見ながら思いました。
50年以上も生きていれば周りの状況も変わり現状を認め難くなるのも当然。
自分は自分、頑固は頑固で通してもいいのではないか。
むしろ自分の中の筋はきっちり通して、
そして、彼のようにやるべき時には身を呈して愛する者を守る・・・
そんな風に生きられたらかっこいいなぁ!(*^_^*)