先ほど暴風警報が出ました。
少し風が出始めたけれど、まだ静か。
夫は退職者の送別会で留守なので、家の中もテレビを消して静かです。
こんな夜は読書に限る。

昨日、読み終えた「まほろ駅前多田便利軒」。
先日読んだ「風が強く吹いている」の読後があまりに幸せだったので、
迷わず手にした2冊目の三浦しおん作品。
「風が・・・」のような躍動感や清々しさはないけれど、面白く読めました。
三浦しおんさんという人は文章がうまい。
人の心の機微を丁寧に描ける作家だと思います。
ちょっと宮部みゆきさんを思い浮かべました。

さて、昨日から読み始めた杉本鉞子著大岩美代訳「武士の娘」。
1920年代に英語で書かれその後日本語訳されたものです。
武士の娘として生まれ、結婚のため10代でアメリカに渡った著者。
「武士の娘」として身に付けた教養や思いやりを持ち続けた著者。
著者が愛した明治時代のアメリカ・日本双方を知るためにも面白そう。
また、訳が素晴らしい!
大正生まれの訳者の文章は美しく心地よく、流れるようです。
今日の新聞の10代女子学生からの人生相談。
「インターネットやメールの時代、人とのつながりが難しい。
疎外感や孤独感から逃げるために、
無意味に頻繁につながろうとする自分が嫌になる。」
回答者の増田明美さん、いつもいいことをおっしゃる。
「孤独を怖がってはいけません。
怖がらないためには自分に自信を持つことです。
本を読み、目の前のことに一生懸命打ち込んでください。
自分という軸をしっかり持ったあなたが親友を引き寄せます。」
自分が何をすべきかをしっかり心に持っていれば、
どこへ行っても恐れることはないと祖母にいい聞かされて、
「武士の娘」は後にアメリカで母となり大学教授となりました。