コロは17年位前、私が前の犬ジョンと散歩中に出会った犬です。
そのまま私たちに着いてきて、ジョンからエサを分けてもらい、
その晩はジョンが自分の小屋をゆずってやりそこで眠りました。
ジョンはそういう気のいいオッサン犬でした。
そのころはまだ「にいちゃん犬」だったかな?
コロはとにかくおびえた犬で、常におどおどしていました。
人間にひどくいじめられたか、あるいは一度もかわいがられたことがないか、
見ていて哀れなようなびくびくした犬でした。
おまけにひどい皮膚病ができていました。
獣医さんに連れて行って治療してもらったものの、
我が家で2匹を飼うことはできず、結局夫の実家へ連れて行きました。
それ以来、義父のいい友となりましたが、おどおどした性格は直りませんでした。
義父が亡くなって1年、昨夜遅くコロはひっそりと息を引き取りました。
たぶん、17歳か18歳だと思います。
私は、犬は笑うと思っていますがコロの笑顔は見たことがありません。
いつも自分はここにいていいのだろうか、生まれてきてよかったのだろうか、
そんなことを考えているような顔つきでした。
どこで生まれて、何をされてしまったのか・・・
おじいちゃんのそばでひっそり静かに暮らした年月、幸せだったと思いたいです。
午後、お花を持ってコロのところに行ってきます。
おじいちゃんもジョンも待っているから安心して旅立つように、
そう話してこようと思います。
コロが存在したことを残したくて書いてみました。