昨夜1時過ぎに地震がありました。
地震のときはすぐにテレビをつける習慣がありスイッチと入れると・・・
地震のおかげですばらしい番組を見ることができました。(ちなみに地震は震度2でした)
NHK「プロフェッショナル」の9月8日の再放送でした。
ドクターヘリの松本尚さんを取り上げていました。
外科医だった松本さん、緊急医療にかかわり始めたばかりのころ、
「検査をしてから」という言葉を言うと「それでは間に合いません」と言われたと。
その言葉通り、交通事故で運ばれたあまり外傷のない患者に、
内部での大出血が疑われ、運ばれた直後に開腹手術が始まりました。
すでに死の直前の呼吸に変わっている患者の内臓を
あわただしくひっくり返し、出血箇所を探します。
とても人間の体の内部を扱っているとは思われないような様子です。
こちらまで息を止める思いで見るうち、結局止血が成功し一命を取り留めました。
大好きな「グレーズ・アナトミー」を見ながら、こんなのはドラマだから・・・
と思っていましたが、時間との戦いの壮絶な内臓の扱い方はそれ以上でした。
そして消えかかっている命を救わなければという必死の思いは、
到底ドラマでは現せないほどの気迫にあふれていました。
人間の体はあそこまでいじくり回しても大丈夫なんだ!?
かと思うと、「なんで!?」と思うくらいあっけなく命の火が消えてしまったり。
緊急医療に携わる方の存在を心強く思うと同時に頭が下がりました。
ドクターヘリ、そのシステムを地域に作り上げるまでが大変なのだそうです。
松本さんもその段階から尽力されています。
消防署・地域の病院・自治会までの協力がなければできないそうです。
何かの時には1住民としてお手伝いしたい。
「プロフェッショナルとは?」の問いに対する松本さんの答え。
「絶対的なリーダーシップが発揮できる人。
その一方で仲間との和を大事にでき、それから新しいことに挑戦していける、
そんな人じゃないですかね。」