寒くなってきました。今夜は豆乳キムチ鍋。
キムチの辛さを豆乳が優しくまろやかな味にしてくれます。
気になるニュースを見ました。心配なのです、学校選択制のこと。
テレビに映し出されていたのは、
選択制を取っている東京のある区の公立中学の説明会の模様でした。
クラブの活動を披露、学業成績を誇り、先生達が小学生の親の前で大アピールです。
私立学校なら当然のこと、企業ですから大いにアピールしなければいけません。
でも、公立学校がそちらの方向に、
1人でも多くの人に「支持」され「選んで」もらえることのために力を注ぐ、
そういう方向に進んでいっていいものなのかなと気になってしまうのです。
東京のその区は、区内の全中学の学校単位の成績順位を公表しています。
上位校には入学希望者が集中し、下位の学校の人数が減ることは当然のことでしょう。
勉強でもクラブ活動でも、アピールの材料として捉えられたとき、
それ相応の結果が望めない生徒はどうなるのでしょうか。
勉強やクラブの成績だけでなく、1人1人の子供の全体の成長を見てほしい。
医師に患部だけでなく1人の人間として見てほしいように。
子供の頃、お話しするのも恥ずかしいような些細なことを先生に褒めてもらい、
授業で習ったことよりもむしろその一言が、
その後の支えや元気の元になっているという経験があります。
学校単位で競わされる中、
先生達にそういう言葉掛けのような余裕が持てるかしらと気になります。
そういう意味での競争を先生にも生徒にもさせてはいけないと思います。
行政は心ある先生のきめ細かい指導を助ける形を取っていかなければいけないと思います。
保護者の「いい学校」と言うものへの価値観にも深い洞察力を望みたいところですが、
形として表されたものから選択してしまうのは仕方がないことかもしれません。
小学生の頃、近所の親同士の保護者会のようなものがあり、
先生も交えてお母さん達が和やかに話し合っているのを我が家で見たことがあります。
地域の学校へ通い、先生と親たちが力を合わせて「いい学校」にしていく・・・
それが自然であり理想であるような気がするのですが。
日本の未来が悪い方向へ進まないように!今、目が離せません。