朝のテレビで「先生の訪問直後、中学生が自殺未遂」というニュースがありました。
不登校の生徒の家に担任教師が行き、かぶっていた布団をはがして注意、
その直後、生徒は自殺を図ったが幸い未遂に終わったとのこと。
メインキャスターはいつものように「瞬間湯沸かし器」のごとく燃え上がります。
「この教師をクビにしないのか!」そんな意味のことを言ったとき、
「オイ!オイ!」と私が心で叫ぶのと同時に吉川美代子さんが口を開きました。
「この先生の訪問で、生徒が学校に出られるようになったときはどうなりますか?
『熱血教師』と皆に持ち上げられるのではないですか。
この場合は方法に誤りがあったのかもしれませんが、
皆が過敏になっているとき、一方的に先生を悪者にするのはどうでしょう?
何もしないのが一番楽なのです。
一方的に先生を攻め、行動できないようにすることは、
生徒にも、学校にも、社会にも大きな損失です。」
私が言いたかったことを100%、しかも穏やかに言ってくれました。
こういう時代だからこそ、私達は流れに流されるのではなく、
本質を追究する冷静な目を持たなければいけないのだと思います。
マスコミは社会の「舵取り」のひとつであることを頭に置いていてほしいです。