昨日のNHKスペシャル「ワーキングプア」には考えさせられました。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060723.html
再放送は、7月25日(火)深夜【水曜午前】0時~1時14分。
働く意欲もあり、真面目に日々過ごしているのに食べていくだけで精一杯、
あるいは食べていくことさえままならない人々。今、その割合が国民の10分の1とか。
子供に教育を受けさせたり、時には余暇を楽しんだりもできる、
当たり前と思っていた暮らしが、非常に恵まれていることなのだと気付きました。
同時に、いつ我が子がそのような暮らしにならないとは限らないとも思いました。
番組を見ていなかった息子達にはそれぞれにその旨を話し、
定職を持っていることの意義を語りましたが、果たして個人的な問題なのでしょうか。
30代で正社員の職が得られず、将来に何の希望も持てない若者。
50代で、子供に教育を受けさせるだけの賃金が得られず涙する父親。
痴呆の妻の入院費で年金はほとんど使い、「貧乏人は死ねと言うことか?」とつぶやく老人。
政治家達にこの老人の声を聴かせたい。あまりにも通り一遍で無策です。
企業のトップの人たちは、日本という国の将来を思い描くことはないのでしょうか。
この番組を見て心動かされた政治家・経営者がひとりでもいますように。
意欲ある若者を使い捨てにするのではなく、仕事を仕込み、仲間として大切にしてほしい!
教育を受ける機会を子どもたちに均等に与えてほしい!
真面目に生きてきたお年寄りが心穏やかに過ごせる社会にしてほしい!
啄木がじっと我が手を見た時代より、さらに深刻な時代なのではないかと思いました。