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「宇宙日記」ディスカバリー号の15日

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「宇宙日記」ディスカバリー号の15日  野口聡一

スペースシャトルの上に見える白い部分、なんだと思いますか?
地球です!私達のふるさと地球です!

「宇宙から地球を見てみたい!」
この思いを持つ人とそうでない人とは、はっきり別れるように思います。
私は、渋谷の今はなき五島プラネタリウムの、
「子ども星の会」に入っていたときから強くこのあこがれを持っていました。

毛利さんが飛んだときも、向井さんが飛んだときも、
羨望の思いでそれぞれの著書を読みました。(向井さんはご主人が書かれました。)
特に向井さんは、女性でしかも私より年上、もしかしたら私だって・・・
そんなとんでもない思いもわきました。

今度の野口さんは、うらやましさもまた格別でした。
なぜかというと、船外活動をされたからです!
硝子窓を通さず、直に地球を眺めたのです。

  P6トラスからの眺めは絶景だ。まさに遮る物のない景色。
  地球という大海原を悠々と進む帆船ISS号のマストに立っている、
  あるいは地球のてっぺんに立っているという実感があった。
  この景色とこの感動は、自分1人にとどめておくことはできないな。
  というか許されないんじゃないか、と思った。

野口さんは、こんなうらやましい記述をしています。
そして、私のような人間に恨まれることを恐れて、(^^)
世界の、そして日本の素晴らしい素顔をたくさん見せてくれています。
しかたない、これで許してあげるとしましょう。

野口さん達がドッキングしたISS国際宇宙ステーション)には、
アメリカ人ロシア人、2人の宇宙飛行士が何ヶ月も2人だけで暮らしています。
冷戦などの歴史を思うと、そんな事実さえにも胸を熱くされます。

コロンビア号の悲惨な事故以来初めてのミッションでした。
帰還するまでとても気をもんだミッションでした。
ページをめくっては、あらためて胸が高鳴り心が躍る1冊です。