次男の卒業式に行って来ました。
暖かな春の日差しの中、白い石畳とピンクのコブシ(?)の並木が輝いていました。
工学部だけの大学なので女子学生はわずかです。
紺やグレーのスーツ姿でいっぱいなのに、若さと笑顔でキャンパスは華やかでした。
1割にも満たない女子学生達はほとんど袴姿。かわいらしかったです。
1週間もたつと、今日のスーツが仕事着となり、
それぞれエンジニアに、サラリーマンになっていくのですね。
列を作って退場していく、まだちょっと幼さの残る顔に「がんばれ!」と心で声援を送りました。
房の付いた四角い帽子にワインレッドのローブ姿の教授のみなさん。
厳かな中にもとっても晴れがましい感じで素敵でした。
学長式辞の中で1冊の本を薦めてくださいました。
「君たちには科学の進歩に貢献するとともに、よい書物に触れてほしいと思います。
まず、司馬遼太郎氏の『二十一世紀に生きる君たちへ』を読んでください。」
君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。
自分にきびしく、相手にやさしく。という自己を。
そして、すなおでかしこい自己を。
私も読んでみようかしら。
駅と学校の間をピストン輸送するバスを降りるとき、「お先にどうぞ」と譲ってくれた青年が、
バスの運転手さんにも「ありがとうございました。」ときちんと言っていました。
日本は、まだ大丈夫かもしれない・・・
卒業式に行くかどうか迷ったけれど、行ってきてよかったです。
息子からは「今日は帰らない」とメールが来ました。
やっぱりね・・・