ドンヨリした空、気温も上がらず寒々として、
「いやな天気ね~」と言ってしまえばそこで終わりですが、
「花曇り」「花冷え」そんな言葉を使ってみると、
なんだか今日がステキに見えてきます。
我が家の木蓮は紫木蓮。
義母の庭では、白木蓮の大木がたくさんの花を付けています。
「あかあさんのとこは、いいですねぇ。
ぽっと灯りがともっているようで。私も白いのがほしかったな~。」
「あら、私は紫がほしかったのよ。
初めて買ってもらった着物が紫木蓮の柄だったの。」
60年以上前の娘時代に思いをはせる義母の顔は華やいでいました。
おととい義母のおいしいおはぎを頂いた後、そんな話をしました。
それから紫木蓮が前よりずっと美しく見えるのが不思議です。
言葉次第、気持ち次第。
「なたね梅雨」そんな言葉もありましたね。