「明日の記憶」 荻原浩
50歳で若年生アルツハイマーが発症した「私」の心の軌跡。
最後の場面、妻の心を思うと切なくなりました。
アルツハイマーという病気についても色々知ることができましたが、
50歳の男の仕事に対する想い、家族や妻に対する想い、
同年代の夫と重ね合わせて「私」の心をのぞいているようでした。
「ほらほらあの人・・・」
と言ったきり次の言葉が出ないとき、ふとこの本を思い出し、
心配になることがこれから増えていきそうです。
淡々とした文章がよかったです。
初めて読んだ荻原浩さん、また別の本も読んでみたくなりました。