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2024年10月に読んだ本

読んだ本の数:4


ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集-ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集-感想
再読なのだが1回目よりむしろ引き込まれるのはなぜだろう。自分が空想の家の魔女や小人や書店主になって、そこで生活しているような気持ちになる。ほとんどの家が住人は一人。家族がいなかったら淋しいと普段は思っているのに、こんな家で独り暮らしも悪くないと、住人目線で家の中を歩き回った。「寡黙な整備士の別荘」のような犬の相棒はいた方がいいかな。疲れたとき、開くのにおすすめの本。ただし、空想好きの人に。
読了日:10月07日 著者:吉田 誠治


雲上雲下 (徳間文庫)雲上雲下 (徳間文庫)感想
以前、図書館の単行本で読んだ後に文庫化され、「そばに置いておきたい本」と購入した。一度目も感動したのだが、あの時はいったい何を読んでいたのだろうと思うほど、ワクワクし、心に染み入り、深い余韻に浸れる再読だった。多すぎる情報に揉まれ、便利・速さ・損得などに重きを置かれるような現代。昔話の登場人物たちを、私の心には生かし続けよう。姿なき八百万の神々の存在を信じ続けよう。そう強く思った。それにしても、子狐はやっぱりかわいいな。
読了日:10月20日 著者:朝井まかて


青姫青姫感想
満姫を中心とする不思議な社会青姫の郷。そこへ紛れ込み米作りを命じられた名主の次男杜宇。ファンタジーのようではあるが話の展開はけっして平穏なものではない。激しい戦い後の杜宇とその家族の思いと暮らしぶりを知り、つかみきれなかったストーリーが見事に収まる。
読了日:10月28日 著者:朝井まかて


家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択感想
群ようこ著「れんげ荘シリーズ」のキョウコさんの実践版という感じ。どちらも50才で大企業を離れ、物を手放し、必要最低限な暮らしを楽しんでいる。年齢は違うが、退職を来月に控えている私としては読んでよかった。退職後の生活を思い描いている最中だが、多いに参考になった。「便利すぎる物が増え、高齢者と若者の暮らしが地続きではなくなった」「江戸時代の長屋の暮らしが理想」に同感。先日読んだ「山の上の家事学校」と合わせて、「家事=生きる」の思いを強くした。身の丈に合った家事をこれからもずっと楽しみたい。
読了日:10月30日 著者:稲垣えみ子