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2022年12月に読んだ本

あまり数は読めませんでしたが、全く違った種類の読書は楽しかったです。


読んだ本の数:5


よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続感想
このシリーズはずっと読み続けてきたが、今回は3作とも怪異の色濃くスケールも大きい。作者の創造力に驚くと同時に、以前の哀しくも胸打たれるような作品が好みだったかなと思いながらようやく読み終えた。そんな中、3作目「よって件のごとし」の肝煎畑作八朗兵衛や宗右衛門、村の老人甚平の、己より人を思う心意気には惚れ惚れした。ページ数は少なかったが、三島屋の温かい人々の登場する場面がやはり一番嬉しかった。
読了日:12月08日 著者:宮部 みゆき


孫育てでもう悩まない! 祖父母&親世代の常識ってこんなにちがう? 祖父母手帳孫育てでもう悩まない! 祖父母&親世代の常識ってこんなにちがう? 祖父母手帳感想
冒頭のインデックスがよい。気になる項目から読んでいった。数日後に初孫が予防接種を受けるが、一度にたくさんの注射を大丈夫なのかと気になっていた。的確な答えに納得。その他も事細かな説明と絵でわかりやすく、安心させられるような優しい文章もよかった。祖父母だけでなく若い親たちにも役立つ本だと思う。
読了日:12月09日 著者: 


小さいことばを歌う場所 (ほぼ日ブックス)小さいことばを歌う場所 (ほぼ日ブックス)感想
挟まっているメッセージカード「たまに、とりだしてなんとなく読む本にしてくれたらうれしいです。」まさにその通り。クスッとおかしくて、「そうだよね」と同感したり、「なにそれ?」と思ったり。中でも愛犬ブイヨンの心の言葉が大好き。ページの角を丸くし、色を染め、内容ごとに文字のフォントも変え、カバーの紙質まで吟味したそのこだわりがたまらない。覚えておきたい名言のページに付箋を挟み、ここに書き残そうかと思ったが、いや、またいつかパラリとめくればいいんだ。「これでいいのだ」と言ってみる。うん!とても気持ちがいい!
読了日:12月11日 著者:糸井 重里


妻の終活妻の終活感想
末期がんで余命1年を宣告された妻と、亭主関白の典型のような夫。夫婦ふたりと、すでに父親を見放しているかのような娘ふたりの「終活」の日々。リアルだ。同年代の我が身と重ね合わせてしまう。ガンではないが2年前、生まれて初めての入院闘病を経験し、まさに「廉太郎」然とした夫に家事の手解きをほんの少しした。どちらが後先になるのか、もう一度、生活の仕方を伝授しなければ。いや、私が残されたときの心の準備か。生き方、死に方、共に考えさせられる作品だった。夫にすぐに薦めよう。
読了日:12月15日 著者:坂井希久子


オオルリ流星群オオルリ流星群感想
好きな天文の話、おまけに息子一家が住む秦野市が舞台でこの本にはずっと関心があった。18才の文化祭の熱い思い出、28年後の彼らが人生中盤を迎えてこその悩み、作者は本作でも科学と人の心をうまく結びつけて勇気づけてくれる。星の話はもちろんだが、久志の「幸せホルモン」の述懐が興味深い。分泌量の個人差、慣れなど、なるほどと思う。高校卒業直後の友の死の謎に近づき、引きこもっている友と心が通いかけ、夜空へ向かって叫ぶ修の言葉に感動した。読書メーター、プック・オブ・ザ・イヤーに納得。
読了日:12月28日 著者:伊与原