今日こんな本を読みました。
ドイツの作家エーリッヒ・ケストナーの「どうぶつ会議」。
ヴァルター・トリアーの愉快な絵も大変魅力的でした。
様々な国々の争いがやまず、常にまとまらない会議が繰り返し開催されています。
それを見た動物たちが一念発起「子供たちのために」を合い言葉に、
ありとあらゆる動物の代表が一同に集まり会議を開きます。
動物たちが知恵を出し合って、国境のない平和な世界を作っていきます。
国境をなくすなど、やはり子供向けの話の中のことと思われるでしょうが、
今、この本を読んで、人間が幸せに暮らして行くには何が大切なのか、
あらためて考えさせられる本でした。
深刻な話ばかりでなく、動物たちの習性やほのぼのした家族の風景も描かれたり、
ユーモアもふんだんな楽しい本でもありました。
動物会議には5つの地域の肌の色の違った子供たちも招待されていました。
国同士がお互いを侵さず、子供たちが平和に安全に育っていかれるように、
人間たちも真摯に考えなければ。今、読みたい、読んでほしい本でした。