先日、昨年12月に安野光雅さんが亡くなられていたことが報じられました。
その日から、追悼の思いを込めて大切な宝物「旅の絵本」を読み返しています。
最初の1冊は35年前に購入したものです。
子供を背負い東京まで個展を見に行ったり、
いつか津和野にある安野光雅美術館にも行ってみたいと思っていました。
不思議な絵や、数字や文字に関するもの、エッセイなどもありますが、
一番心ひかれるのはなんといっても「旅の絵本」。
追加の「スイス編」を合わせると9冊刊行されています。
その中で私が持っているのは6冊。不足分もと思いましたが、まずはあるものから。
文字はなく、美しい風景や活気ある人々の絵の中に、
主役の旅人と、その地にちなんだ隠し絵がチョコチョコッと書き込んであります。
それが楽しくて楽しくて!いたずらっ子のような安野光雅さんに出会うのがうれしい!
長い年月を経ても、丁寧にページをめくっているといまだに新しい発見があります。
いつ見ても、優しい色彩と柔らかな描写に心和みます。
異国の村や町の景色を追いながら、居ながらにして旅をしている気分です。
コロナや体調の影響で外出できない今、なんと贅沢な時間でしょう!
安野光雅さん、天国でも楽しく旅を続けていらっしゃるのではと思いを馳せます。
ご冥福を祈るとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
写真右上は関係ありませんが、最近お気に入りの「ざっそうの名前」です。
様々な雑草が刺繍でそれはそれは美しく描かれています!