今月は読んだ数は少なかったけれど、どの本も心地よく実に満足のいく時間だった。
本っていいな!人間っていいな!
「私の本棚」に刺激され、古くから読み継がれている名著に触れたくなった。
子供のころ読んだ本や、子供のころ読むべきだった本、
もう一度少女の心に戻って読んでみようかと思った。
読んだ本の数:3
君が夏を走らせる (新潮文庫)の感想
生き方迷子中の不良(?)少年が先輩から託された1才10ヶ月の子を世話しながら成長していく。そんなうまく行く?なんて疑問が起きる間もなく、温かく幸せな気持ちに包まれてしまった。ずっと太田くんと鈴香ちゃんと一緒にいたい!脇役ながら、太田くんのお母さん、公園のママたちがいい。「よい子に育ってほしいからよい人であろうとする」それこそが育児の最高の手引きと思った。太田くんと、かわいい鈴香ちゃんにまた会いたい!
読了日:09月03日 著者:瀬尾 まいこ
私の本棚 (新潮文庫)の感想
23枚の本棚写真が見られるかと思ったら、文章のみの方も多いのはちょっと残念。それにしても本好きさんたちの蔵書量には驚く。それぞれの本愛、本棚愛にも。椎名誠さんが描く近未来の読書事情が愉快。内田樹さんの子供時代の愛読書名はどれも懐かしい。読み終えて、この方たちと私が(?)いる限り紙の本はなくならないぞ!そう確信できた。
読了日:09月06日 著者:
<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)の感想
多くの方と同じように、「きたきた捕物帖」を読んだら再読したくなって・・・。どんな人にも、たとえ罪を犯した人の心情にさえも、そっと寄り添うような親分のものの見方が温かい。それだけにどの話にも哀感が漂う。やはり茂七親分はかっこいい!そして稲荷寿司屋の親父も人として奥が深そうで魅かれる。「きたきた」でこれからも出会えそうなのがうれしい。できたら日道坊やにもまた会いたいものだ。
読了日:09月27日 著者:宮部 みゆき