今日もブログ日和

犬・本・料理大好き!節約しながらエンジョイシニアライフ♪

2020年8月に読んだ本

読んだ本の数:8

 

コロナ、猛暑と気持ちの湧き立たない昨今、読書はなるべく気持ちよくなる本を。

そう思って、「ひよっこ」のタイトルバックで以前から気になっていた

ミニュチュアの世界を覗いたり、ずっと前に読んだお気に入りの本を再読したり。

新しい本が出るとついつい惹かれてあれこれ手を出してみるけれど、

好きだったものは長い年月を経て読んでもやっぱり好きなんだなぁと実感しました。


MINIATURE LIFE2 ミニチュアライフ2MINIATURE LIFE2 ミニチュアライフ2感想
思っていたよりはるかにたくさんのミニチュア写真がつまっていて、まず、うれしい!思わずクスッと笑ってしまう写真とコメントのユーモアも最高!何を使っているのかな?コメントの意味は?と考えながら見ている時間の幸せなこと!何度でも繰り返し開きたい本。出会えてよかった!
読了日:08月06日 著者:田中 達也


まあまあの日々 (角川文庫)まあまあの日々 (角川文庫)感想
ほぼ同い年のせいか、群さんのひとことひとことが、コロナ禍で会えない友人たちとのおしゃべりのようだった。一昨年発行された本だが、「2020年のオリンピック・パラリンピックに向けての英語」とか「最近マスク女子が増えた」という一節に、その頃は今の様相など思いもよらなかっただろうなと、変なところで感慨深かった。
読了日:08月13日 著者:群 ようこ


【第163回 直木賞受賞作】少年と犬【第163回 直木賞受賞作】少年と犬感想
昔、見たテレビドラマ「名犬ロンドン」を思い出す作品だった。犬のしぐさや、言葉を越えたコミュニケーションのひとつひとつに共感しながら読んだ。しかし、命を亡くす人がなんと多いことか。最後は多聞まで。以前飼っていたシェパードが多聞と重なってしまい、それだけに最後はもう少し形を変えてほしかった。光くん、物わかりが良すぎ。どうしようもない悲しみのあとにその境地にたどり着くのでは?読後、隣に眠るゴールデンレトリバーを抱き締めてしまった。
読了日:08月19日 著者:馳 星周


スキップ (新潮文庫)スキップ (新潮文庫)感想
25年前に単行本で読んだとき、私は真理子と同じ42才。彼女の17才だったときの記憶は、そのまま私の思い出に重なる。さらに25年たった今、私は六十路を歩いている。なんとも感慨深い再読だった。50年前も25年前も、時を隔て美化されているのかもしれないが、思い出はそれぞれに懐かしい。戻ってみたいとも思う。しかし、私の軸足はもちろん今、そしてこれから。なにかを吹っ切って歩み始めた真理子の姿がいじらしく、また、眩しい。他の「時の三部作」も再読してみようと思う。
読了日:08月21日 著者:北村 薫


リセット (新潮文庫)リセット (新潮文庫)感想
20年近く前に読んだ再読なのに、今回の方がはるかに感動した。「まあちゃん」と「修一」の輪廻転生を経ての再会に胸が熱くなった。併せて戦中戦後の日本の歴史を見る思いだった。大人になった真澄のことば「親たちは強い日本を子供たちに渡そうとした。それがうまくいかず豊かさを手渡そうとしている。豊かになれば堕落する。実りの秋の後には冬が来る。それを支えるのが文化・・うまくいくかな。」20年前に書かれた小説の答え合わせは今、これから。
読了日:08月22日 著者:北村 薫


ターン (新潮文庫)ターン (新潮文庫)感想
20年の時を経て再読。大雑把なあらすじだけで細部をすっかり忘れていた。唯一繋がる電話器に、優しくタオルの布団をかけて照れる泉がいい。繰り返す一日一日に、不毛だったのは「毎日」でなく「わたし」だったと気付く真希にも心打たれる。北村薫さんの文は優しく丁寧で、特に泉と真希のやりとり読むときは、甘美な香りに包まれていた。すっかり忘れていたが自身で線を引いた文があった。「年なんて、自分の外にある基準で、中にある基準じゃない」過去の私からのメッセージか?再読してよかった。
読了日:08月26日 著者:北村 薫


ないもの、ありますないもの、あります感想
3年前にこの本を文庫で読んで以来、クラフト・エヴィング商會の大ファンになり、クラフト&吉田篤弘のみの書棚ができてしまった。単行本も納めたく購入して再読。いつ読んでも本当に楽しい!手違いで2冊購入してしまったが、まぁいい。1冊は私の宝物として、1冊は誰かに貸し出し用に、あるいは贈る用に。このクスッととぼけたユーモアを笑ってくれる人とは友達になれそう。笑いの感覚のリトマス試験紙か?
読了日:08月26日 著者:クラフト・エヴィング商會


竜巻ガール (双葉文庫)竜巻ガール (双葉文庫)感想
これまで快感を感じるほど共感することが多く、次々と読んできた垣谷作品。そのデビュー作ということで期待が大きすぎたのか、どうもあまり好きになれない話が多かった。特に表題作「竜巻ガール」は気分が悪い。3話目4話目とすすむごとにだんだん話に寄り添えてきたが、うーん、今の垣谷さん、いいお話を書くようになったなと偉そうな感想を持ってしまった。
読了日:08月29日 著者:垣谷 美雨