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2019年7月に読んだ本

読んだ本の数:7


今年ももうすぐ終戦記念日浅田次郎さんの「帰郷」は切ないけれど、戦争を知らない私たちが読んでおくべき本かと思いました。「螺旋プロジェクト」の最初の1冊に「コイコワレ」を読みましたが、前後とどうつながっていくか楽しみです。最近の作家さんが続いた中、田辺聖子さんの「おちくぼ姫」を読み、「徒然草」「源氏物語」など古典に触れてみたい気持ちになりました。平易なバージョンでですが・・・。(^^)

おちくぼ姫 (角川文庫)おちくぼ姫 (角川文庫)感想
最後の大団円、悔しがる北の方の様子も目に浮かぶようで楽しかった。主人公ふたりよりも阿漕と帯刀のカップルが魅力的。特に阿漕がいい!当時の女房たちが今でいうキャリアガールのように、才たけた女性たちであったのがうかがえる。美男の中納言よりも、馬面の資親に惹かれるのだが、後書きで作者の脚色が大きいと知りちょっと残念。田辺聖子さんのお好みのタイプかな?
読了日:07月27日 著者:田辺 聖子


億男億男感想
知り合いに勧められ、読書メーターでも「おもしろい」ということでさっそく図書館で借りてみた。申し訳ないが面白くなかった。たぶん、年齢的時期的に合わなかったのだろう。一男一家が元通り幸せに過ごせますように、とは願うものの、はて、勧めてくれた知り合いになんと感想を言おう・・・
読了日:07月21日 著者:川村 元気


コイコワレ (単行本)コイコワレ (単行本)感想
「嫌いな相手には特に意識して、誰よりも丁寧に、親切にしなさい。そうすれば相手の態度も少しずつ変わっていく。」という清子の母の言葉が光る。リツを愛し育ててくれた源助爺やタマ、サトの暖かさも身に染みる。しかし、そんな大人たちの中にあっても、戦中の二人の少女の運命はなんと過酷なのだろうか。「生きて!」と心の中で叫びながら読み終えた。
読了日:07月18日 著者:乾 ルカ


強運の持ち主 (文春文庫)強運の持ち主 (文春文庫)感想
占いは、来た人の背中をポンと押してあげればいい。しかも、占うというよりその人の雰囲気や表情などから判断する、というルイーズ吉田の考えに納得。本当の占い師がどう思うかはわからないが。読後、手相のアプリで思わず自分の運勢を見てしまった。「私の運勢はいい!大丈夫!」と自分の背中を押した。
読了日:07月15日 著者:瀬尾 まいこ


帰郷 (集英社文庫)帰郷 (集英社文庫)感想
決して楽しい読書ではなかった。どの作品も胸が苦しくなる。でも、これは読まねばならない短編集だと思った。戦争の悲惨さと、そのなかでも真摯に生きる人々の精神のきらめきが伝わってくる。「戦後第一世代」の浅田次郎さんがこれほどの表現ができたことに驚嘆する。同時に、他の方たちの的確な感想を読み、この短編集が出された意義とその成果を感じた。やはり、これは戦争を知らない私たちのだれもが、今、読むべき本だと思った。
読了日:07月09日 著者:浅田 次郎


歳をとるのは面白い歳をとるのは面白い感想
萩本欽一さんの「優柔不断に流されて運が開けた」「伝記やイソップ物語を読んでいたから不遇のときも好転を待てた」小椋佳さんの「豊かな言葉を大切に持つことが、思考・感情・コミュニケーションを豊かにする」石川恭三さんの「目新しい極端な情報に飛び付くのでなく、医学が長年かけて積み上げてきた知恵に目を」などの内容が心に残った。出版後、鬼籍に入られた、篠沢秀夫さん・桂歌丸さん、「さぞ、面白かったことでしょう」と天国に声をかけてみたい。
読了日:07月06日 著者:『PHP』編集部


姑の遺品整理は、迷惑です姑の遺品整理は、迷惑です感想
自分にも人にも厳しく孤高の人だった実母。お節介焼きでたくさんの人や物に囲まれていた姑。それが娘の目・嫁の目と視点を変えると、その写り方も異なる。典型的な展開で、最後はうまくまとめすぎの感もあったが、まぁ、「めでたしめでたし」ということで。おもしろく読んでいたのだが、途中で「片付けなきゃ!」の衝動にかられて困った。読後、さっそくあちこちを片付けた。たくさんの不要物が始末できたが、まだまだ・・。
読了日:07月06日 著者:垣谷 美雨